魚を食べてヒスタミン食中毒 仮性アレルゲンとは

仮性アレルゲンとは、アレルギー症状に似た症状を引き起こす原因物質のことだ。

 

たとえば強い痒みを抑える薬に「抗ヒスタミン剤」と言うのがあるが、この「ヒスタミン」が、仮性アレルゲン(の一つ)だ。

 

ヒスタミンというのは、ヒスチジンというアミノ酸(タンパク質)を、細菌が分解することによって作られる。

 

このヒスタミンを含んだ食品を大量に食べると、「ヒスタミン食中毒」を起こす。

 

一番よく知られているのが、魚介類によるヒスタミン食中毒だ。

 

魚介類を食べたあとから3時間くらいの間に、気持ちが悪くなり、吐いたり、下痢をしたり、腹痛、頭痛、舌の腫れ、顔の腫れ、じんま疹、めまい等といった症状が起こることがある。

 

酷いときには、食べてホンの数分後から舌がしびれ始めたり、じんま疹が出たりする。

 

この原因がヒスタミンで、食べた魚介類には大量のヒスタミンが発生している。

 

魚の腸にはヒスチジンからヒスタミンを作る細菌が住んでいて、鮮度が落ちるにつれて、その細菌がセッセとヒスタミンを作り続けているらしい。

 

そうして大量のヒスタミンが出来た魚介類を食べて、ヒスタミン食中毒を起こすわけだね。

 

ヒスタミンに注意が必要な食品

ヒスタミンを多く含む食品 ナス、トマト、ホウレンソウ、エノキ、牛肉、鶏肉、馬肉、イースト、アンチョビ、ドライソーセージ、パルメザンチーズ、ブルーチーズ、赤ワイン、鮮度の悪い青魚:サバ、カツオ、マグロ、イワシなど
ヒスチジンを多く含む食品 体内でヒスタミンに変わりやすい:チーズ、ピーナッツ、アボガドなど
チラミンを多く含む食品 チェダーチーズ、ワイン、チョコレート、アボガド、バナナ、ナス、トマト、アンチョビ(ニシン酢漬)
その他 体内でヒスタミンを生み出しやすい:卵白、イチゴ、トマト、パイナップル、アルコール、チョコレート、エビ・カニ類、


意外に危ない発酵食品

猛烈な痒みを引き起こすヒスタミンやチラミンは、生体アミンと呼ばれる。

 

生体アミンというのは、体内で作られるアミン類だが、これが痒みにつながる。

 

ヒスタミンやチラミンは、食べても、アミンオキシダーゼという酵素によって分解されるため、少量であれば問題は無い。

 

ところが大量の生体アミンを食べると、アミンオキシダーゼでは分解が間に合わず、様々な症状が出てくるわけだ。

 

なので痒みを抑えるには、生体アミンを含む食品を、なるべく避ける必要がある。

 

身体に良いと言われている食品でも、大量に食べると痒みになるからだ。

 

特に生体アミンを多く含んでいるのが、チーズや納豆などの発酵食品だ。

 

サラミ、熟成牛肉、ヨーグルト、ワイン、醤油も注意が必要だ。

 

発酵食品は、食品に含まれているアミノ酸(タンパク質)を原料にして、細菌がチラミンなどの生体アミンを増やしてしまう。

 

我々の体内でも、腸内にいる乳酸菌がヒスタミンを作り出しているが、同じように発酵菌も、食品を発酵させる過程でヒスタミンを大量に作り出すのだ。

 

そのため、健康に良いとされている発酵食品でも、食べ過ぎると猛烈な痒みが起こる。

 

ヨーグルトなども、腸内フローラを改善して、アトピー性皮膚炎に良いとされているようだが、しかし仮性アレルゲンとなる物質も含んでいるため、食べ過ぎてはいけないようだ。

 

この当たりが、皮膚病の難しいところだね。

 

 


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